2012/11/01

赤の着地

眠る前から11月だった。
胃が痛くて起きた。いつから胃酸過多だっけ。
祈るように喋り、歌うように黙る毎日は、どうにも窮屈でしょうに、皆さんうまくやっていますね。
満員電車が止まってしまって、ぱかっとドアが開く妄想をしてしまった。人が、ヒトが落ちて行く。それぞれに自我がある。それぞれに暮らしがある。家族がいる。何万、何億という数の人間それぞれに人生がある。なんと気持ち悪い事実だ。
知らない人と仲良くなりたいと思う反面、もう面倒くさいとも思う。人がすきなのだけれど、嫌われやすい。ずけずけと人の懐に入れてしまう人間は、居心地が悪い人が多いだろう。
中学生の頃、プールサイドでじりじり逃げられた。だから今でも友人に寄って座るのがこわい。あの時と同じように、逃げられるんじゃないかって。大丈夫だよ、と月が笑って、ああそうだよねなんて言うんだけど、心はまだまだざわざわ。
いつも笑っているあの子の泣いてる顔が見たい。歪んだ願望を受け入れてくれますか。愛してくれますか。