2014/09/22

月刊しずくだうみ創刊号

疲れてしまって、夕飯を食べてしばらくしたらパタリと寝てしまってさっき起きた。初企画は床は抜けなかった。

ライブハウスには常々不満があった。煙草くさいし、チケットが高いし、ドリンクが強制でおいしくないし、座れない率が高いし受付のお姉さんが無愛想だし…。でもライブは見たいから我慢していた。自分が企画をするなら絶対全部クリアしたいと思っていた。そしてこの形になった。わかりにくい場所であったり、完全生音だったりバタバタしたりはしたけれど、とりあえず普段思っていることをクリアする為にはこの程度頑張らないといけないのだということは実感できた。来てくれた方はどういう風に受け取っただろうか。

高校生のとき、川崎市民ミュージアムというところで10代の演者を集め、ゲストミュージシャンと共にライブを行う、「ティーンズプロジェクト」というイベントに出演した。市民ミュージアムには何回か遊びに行ったことがあり、いつも不思議な彫刻や河童の模型をぼんやり眺めていた。それまでは基本的にライブハウスなど、演奏する為に用意された空間でしか歌ってこなかったから、自ら歌うことで、それまで自分が知っている空間とは少し違うものに変容させられることにとてもわくわくした。そして、そのわくわくは大学4年間も忘れることなく、建物を元々の用途とは違う使い方をして芸術活動を展開した例を卒業論文で取り上げたいと思うようになった。そして結果的にはそれが転じて、戦後の芸術復興・総合芸術の先駆の運動の「実験工房」を扱うに至った。卒論を書き終わっても、元々の興味関心は途切れることなく、古い民家という必ずしも演奏の為に用意された訳ではない空間での、日常の不満点をできるだけクリアしたライブを自らの手で実現させることになった。

と、ここまでエゴ全開の文章を書いてしまった…(けどこれからも書く)。


私の頭の中のことを実現させる為に協力してくれた、家主の中継さん、演者の林ミカさん、沖ちづるさん、スタッフ伊藤佑弥さんをはじめとした関係者各位、気にかけてくれた方々、フライヤーを撮影・作製してくれたけんちさん、フライヤーを置かせていただいた高円寺デアデビル、渋谷guest、渋谷7thFLOORの皆さん、そして何より当日見に来てくれた方々…など、たくさんの方々に本当に感謝しています。ありがとうございます。まだまだ小さい輪ですが少しずつ大きくしていきたいです。大きくしていきます。これからも、というかこれから、どうぞよろしくお願いします。