2014/11/29

すこしおだやか

陶器みたいな植物があって、それがとても好きなのに名前をすっかり忘れてしまった。小学生の頃に覚えたことでも平気で忘れるからこわい。
いつのまにか桜の葉は紅葉してボトボト落下していて、冬がやってくることを嫌でも知らせてくる。まめな家の人はよく落ち葉を回収していて感心する。毎日毎日なんて私にはできないとただただ思う。化粧や髪の手入れ、洗濯、ドアの施錠といった、ほぼ毎日やらなくてはならないことをみんな毎日やってきていま生きているのだと思うとマメな生き物だと思う。でも猫を観察しているとやっていることはシンプルだけど大体同じ時間に同じ行動をしていて、本能ではあるけどなかなかまめな生き物なのだと思う。


果てしなく眠ったら果てしない夢を見た。かなしいゆめを見たらいつでもなぐさめてあげるよと青葉さんは言っていて、少女は夢の中でだけ生きることができるの私が眠らなかったならそこには何もないと私は歌う。きっとかなしいゆめの中でだけ生きられる少女もいるから、ぼんやりと覚えておかなくちゃ。そうだなぁ、いつでも抱きしめてほしい。